環境微生物検査

クリプトスポリジウム等対策指針について

「水道におけるクリプトスポリジウム等対策指針」が厚生労働省より通知され、平成 20 年度から、クリプトスポリジウムとジアルジア及びその指標菌について、水質検査計画に組み込むことが定められています。
水質検査計画案のご提案や検査頻度についてお気軽にご相談ください。

クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)は、ヒトやその他の哺乳動物の腸管に寄生する原虫です。経口摂取され腸管の細胞内で増殖し糞便と共にオーシストという形で体外に排出され、河川水や井戸水の感染原因となります。 感染力は非常に強く、湿った環境中では2~6カ月間度感染力を持っています。感染の主症状は、泥水様の下痢を発症し、その症状は、1 日 5~20 回程度、1~2 週間持続します。感染者が排出する数は、約10億(個/日)に及ぶといわれています。
また、非常に強い耐塩素性を持ち、通常の浄水処理の塩素消毒程度では殆ど感染力が無くならないため、水道水や食品を介した集団感染の発生事例が多くあります。

クリプトスポリジウム指標菌(大腸菌・嫌気性芽胞菌)
水道原水のクリプトスポリジウム等による汚染(糞便汚染)のおそれを簡便に判断するため、指標菌検査が導入されています。
指標菌は、温血動物の常在菌であり糞便に多数存在する「大腸菌」と、クリプトスポリジウムと同様に塩素耐性を持ち高い出現相関がある「嫌気性芽胞菌」の二菌が定められています。
水道原水中にこの指標菌の何れか一方でも検出された場合は、クリプトスポリジウム等による汚染のおそれがあるものと判断します。

ジアルジア
ジアルジア(Giardia)は、クリプトスポリジウムよりサイズが大きく水道水などを介して感染する病原微生物です。経口的に水や食品を介して体内に入り、腸管に寄生後増殖して糞便と共にシストという形で体外へ排出されます。主症状は腹痛、脂肪性の下痢、食欲不振等で、一般の健康な人では症状が出ないこともあります。予防対策としては、クリプトスポリジウムと同様な対策を講じることが有効とされています。


水道原水、浄水の検査頻度は、リスクレベルに応じて設定されています。
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レベル4(クリプトスポリジウム等による汚染のおそれが高い)
地表水を水道の原水としており、当該原水から指標菌が検出されたことがある施設水質検査計画等に基づき、適切な頻度で原水のクリプトスポリジウム等及び指標菌 の検査を実施すること。ただし、クリプトスポリジウム等の除去又は不活化のために必要な施設を整備中の期間においては、原水のクリプトスポリジウム等を3ヶ月に1回以上、指標菌を月1回以上検査すること。
レベル3(クリプトスポリジウム等による汚染のおそれがある)
地表水以外の水を水道の原水としており、当該原水から指標菌が検出されたことがある施設水質検査計画等に基づき、適切な頻度で原水のクリプトスポリジウム等及 び指標菌の検査を実施すること。ただし、クリプトスポリジウム等の除去又は不活化のために必要な施設を整備中の期間においては、原水のクリプトスポリジウム等を3ヶ月に1回以上、指標菌を月1回以上検査すること。
レベル2(当面、クリプトスポリジウム等による汚染の可能性が低い)
地表水等が混入していない被圧地下水以外の水を原水としており、当該原水から指標菌が検出されたことがない施設
3ヶ月に1 回以上、原水の指標菌の検査を実施すること。
レベル1(クリプトスポリジウム等による汚染の可能性が低い)
地表水等が混入していない被圧地下水のみを原水としており、当該原水から指標菌が検出されたことがない施設
年1 回、原水の水質検査を行い、大腸菌、トリクロロエチレン等の地表からの汚染の可能性を示す項目の検査結果から被圧地下水以外の水の混入の有無を確認すること。3年に1 回、井戸内部の撮影等により、ケーシング及びストレーナーの状況、堆積物の状況等の点検を行うこと。

富山県医薬品総合研究センター

富山県医薬品総合研究センター外観

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