「若くして筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症した人がどのように思うか」講演会(12月11日)報告
10月25日に在宅現場でも関わることが増えてきている障害者福祉サービスについての研修会を青年薬剤師会主催で開催し、富山市障害者福祉センター基幹相談支援室 柴田智恵様に障害者総合支援法の概要や障害福祉サービスについてご紹介いただき、薬剤師からも薬剤師の関わりについての症例報告を行いました。
今回、さらに、難病を患っておられる方の生の声を聴き、どのような支援が必要かを薬剤師が考えてみたいということで、ALS患者の村下 秀則さんとその支援者である訪問看護師の廣川 美奈子さんに来ていただくことになり、12月11日に講演会を開催しました。当日は、薬剤師28名、看護師6名他、多職種合わせて40名が参加しました。本講演会は、「平成30年度在宅医療推進訪問薬局支援事業」として実施しました。
村下さんからは、ALSという疾患の紹介、ご自分が健常だったころの様子や確定診断を受けてから今日に至るまでの心の変化を含めた経緯や現在の活動内容をお話しいただき、現在受けておられる重度訪問介護制度や自薦ヘルパーについてご紹介いただきました。さらに、廣川さんからは、患者がどのような助けを求めているか、在宅医療で必要な知識や情報、薬剤師にしてほしいことについてお話しいただきました。
在宅医療に関わる薬剤師は増えてきていますが、薬を渡すだけでなく、その後どう過ごしているか、問題がおこっていないかなどを視ることが重要だということを共有したいと思いました。