第10回富山薬剤師フォーラム(10月18日)開催報告
平成30年10月18日(木)に富山電気ビルディングで、富山県薬剤師会と富山県病院薬剤師会、武田薬品工業㈱の共催で標記フォーラムが開催されました。
最初に、県薬剤師会常任理事 増田晶彦先生の座長で、富山大学医学部第三内科助教の三原 弘先生に「上部消化管障害とP-Cab」と題してご講演いただきました。ご講演では、PPIとP-Cabの作用メカニズム、胃のpHに対する影響、適応などの違いについて詳しくご説明いただきました。また、多くの劣性・非劣性試験についてメタ解析論文を基に解説いただきました。さらに、P-Cabの有用性だけでなく有害事象についてもご説明いただき、薬剤師が服薬指導等で気をつけたいポイントをして知識を深めることができました。
次に、富山西総合病院 吉田英樹先生の座長で、今年6月に富山大学医学部第三内科教授に赴任されたばかりの安田一朗先生に「最新の胆道・膵疾患治療」と題してご講演いただきました。先生は、超音波内視鏡診断・治療において世界的な権威でおられ、指導者としても世界中を回っておられます。今回は、実際の診断・治療での内視鏡映像をご紹介いただき、解説していただきました。また、外科的な手術でも治療が難しかった胆道・膵臓疾患に、多くの内視鏡の技術を新たに開発・実践されており、治癒していく様子を知ることができました。さらに、今後も進行膵がんの痛みをとるために内視鏡を使って神経節ブロックを行うなど様々なことに挑戦しきたいと抱負を語られていました。
講演会の後は、先生方を交え、病院薬剤師と薬局薬剤師が意見交換を行い、交流を深めました。